撹乱の策源地として 愈よ錦州政府討伐 1931/10/9

先ず市民への警告書を撒布し 我飛行隊活動開始

【奉天八日発電通至急報】我軍飛行機は八日午後二時三機編隊を以って錦州上空に到着し爆撃を開始した。

【奉天八日発電通至急報】八日正午営口より出動した我軍飛行機は錦州上空において東北四省の策源地錦州政府を認めず暴虐なる張学良を膺懲せよとの左の如き市民に対するの書を撒布した。

錦州府市民に対する注意 渾身これ野心満腹、これ利欲、乳臭兒、張学良は民意既に去りその根拠を失い東北四省に叛意あるにも拘らず未だにその非を悟らず錦州府に遼寧省仮政府を樹立し我軍の治安維持下に安住しつつある地方にまでその陰謀を逞しうせんとす。正義に基き権益擁護と民衆の保護に努力しつつある帝国軍隊は飽くまで学良省政府の政権を認めずここにその本拠を覆滅すべき目的を以って積極的行動に出ずるの已むなきに至る。市民それよく我軍な恩威に服し張学良政府の樹立に反対しその成立を防止すべし。しからざれば錦州府は大日本帝国軍隊に叛意あるものと認め徹底的にこれを破壊せんとす。熟考の上適法を講ぜよ。

【奉天特電八日発】張学良の敵対行為に対する命令を聞知した我軍司令部は直ちにその機先を制するため飛行隊を三戦隊に編成して錦州方面に出動せしめた。同飛行隊は錦州城外に至り爆弾を学良軍に投下して彼を混乱に陥らしめた。錦州に集合中の東北軍も到底関外遠く出動して満鉄沿線に迫ることは困難と見られる。

兵営、公署に爆弾投下

【大連八日発電通至急報】錦州にある支那軍を爆撃する為め出動した我が飛行隊の第一隊は午後三時半営口に帰来したが同隊への報告によれば飛行隊は長官公署及び支那軍隊兵営に数十箇の爆弾を投じ相当損害を與えた模様であると。

我軍挟撃計画を看破 自衛上先手を打って爆撃

【奉天八日発電通】最近張学良氏は我軍の警備区域内に便衣隊を派して治安な撹乱を図り更に東北残留各機関に対して反日的命令を下す等百方暗中飛躍を為しつつあるのみならず、今や関内にあった東北軍を続々錦州に集中する傍ら、暴逆なる王以哲の敗残兵を錦州に収容しこれらと東北残留軍隊とを以って我軍の挟撃すら企図するに至った結果、自衛上策源地たる錦州を爆撃するに至ったもので、軍としてはこの際徹底的に学良氏の勢力を駆逐する决心である。なお我が飛行隊は営口より錦州に向かう途中大遼河付近で支那軍より一斉射撃を受けた。

※讀賣新聞昭和六年十月九日朝刊

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