満洲事件聯盟に上議 英代表撤兵を提議す

昨日寿府に緊急理事会開会 日支代表の大論戦

【ジュネーブ特派員二十二日発】満洲事変に関する国際聯盟緊急理事会は二十二日開会、日本代表芳澤大使、支那代表施肇基氏は各四回も発言し一時間余にわたったが、日本側は日支直接交渉でいこうという方針に出で

「しかも直接交渉の提議は南京政府の要人から我が駐支公使に持たされたのだ、この際早まった外国の干渉は徒らに日本の世論を刺激するの悪結果を招くのみ、また事前状態復帰については本国政府の訓令が要るからこの件は二十五日の理事会まで延期されたし」

と述べた。一方国際聯盟の干渉を求むることをもって基調とする支那側は日支直接交渉を排斥、攻め込まれて外交交渉など出来るものかと議論がましいことをいったので芳澤代表はこれをたしなめた。それに対し支那代表はそれは無責任のものが出たらめをいったのでだろうと放言し、芳澤代表は「それは公報によるもので南京政府のもっとも要路に立つ責任者が提言したのだ」と明らかにした。セシル卿は提議後理事会を一時休憩し再開後文案につき一致が出来ず午後一時過ぎになって居たので一まづ休憩午後三時より聯盟事務局文案を作り午後三時半から三たび理事会を開いて決定することとなった。

※東京朝日新聞昭和六年九月二十三日朝刊

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