南支に排日激発 昭和六年九月二十六日

暴動、香港に突発 邦人の死傷者多数 遂に英駐屯軍出動す

【二十五日香港発電通】香港支那人の反日暴動は益々深刻化し警察側の厳重なる警戒を犯し二十四日夜又も邦人商店十数戸を襲撃したが二十五日に至り暴状いよいよ絶頂に達し白昼街上において邦人の射撃されるもの数十件、死傷者多数をだし無警察状態と化し在留邦人は戦々恐々ことごとく門戸を閉ざし一斉休業に陥ったが、午後四時半英国駐在陸軍は遂に二個中隊を出動、全員各地要所に配備し暴動鎮圧に当たることになった。二十五日までのところではまだ表面化していないが、対日非売同盟、本邦帆船荷役罷業等の運動進行中で、成行憂慮せられている。

英警官海兵も乱打される

【香港二十五日発電通】香港支那人の対日態度は漸次険悪化し来り、二十五日排日市民大会後群衆が邦人密集区域を始め市内各所の邦人及び日本品販売支那商店に乱入暴行せる外通行の邦人を各所で襲撃し乱暴狼藉至らざるなく、殊に邦人一船長が上陸するや一隊の暴徒はこれを包囲して袋叩きにし、救援に赴いた英国警官、海兵等も乱打されて血だらけとなった。事態刻々と悪化しつつあり、香港警察は予備隊を召集鎮圧に努めている。

※東京朝日新聞昭和六年九月二十六日

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