昨日自動車工業確立委員会 今後維持費補助廃止
自動車工業確立審査委員会第二回会議は午後二時より商工省において開催、渋沢、岡両氏を除く斯波会長以下各委員出席の上第一特別委員会の審議の結果決定したる国産自動車の標準型式に関する原案について慎重審議したが結局原案を無条件に採用することに決定した。右原案は大要左の如くである。
国産自動車の標準型式に関する件
差し当たって制定すべきは積載量一トン半乃至二トン(乃至=〜から〜までの意味)の普通用途の貨物自動車及びこれに相当する乗合自動車(十六人乃至二十人乗)とし右容量程度以外の車種に関しては、調査会において適当と認めたるものは別に標準型式を定む。又自動車に使用すべき部分品及び材料に関しては工業品規格統一調査会において標準規格を定む。
商工省では、右の標準型式により石川島自動車製作所、ダット自動車株式会社及び東京ガス電気会社の三社に命じて五種の自動車(貨物自動車二種、乗合自動車三種)五台乃至九台を試作せしむる事に決定しているが、商工省は試作補助金として昭和六年度分に五万円を交付する計画である。なお右自動車の制作費は一台三千円見当とする模様で試作補助金を交付すると共に従来の制作費補助及び購買者に対する自動車維持費の補助を廃止する筈である。
※讀賣新聞昭和六年十月一日

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